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最後の仕上げに使う電験問題集【結論:点が取れる問題集がいい】

お疲れ様です。

電験を研究し続けている桜庭裕介です。


トータル55年間分の知識を基づき、今日は「オススメの電験問題集」「最良の問題集の条件」について、役立つ情報をお伝えします。

 

電験の問題集や参考書を選択する際の本質部分の話になるので、きっちり把握して頂けると良いかと思います。

 

【電験研究歴】
・電験1種:約20年間分
(昭和分も入れると30年以上)

・電験2種:約20年間分

・電験3種:約15年間分

 
2020年の試験に向けて、勉強を開始する方に役立つ記事になるでしょう。

 

最後の仕上げに使うべき電験問題集

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大半の方が「電験の問題集」「電験の参考書」を既に持っているかと思います。

今や図書館にもありますし、会社にあったりもします。


ただ、それだけを活用しても「なかなか受からない」というのが実態です。


合格点を超えるポイントは

 

「問題を多くインプットすること」

「がっつり解説のある問題集と向き合うこと」

 



これらが大事だということをまず先に伝えておきます。

 

このステップをサボると「試験本番に初めて出会う問題が増える」というリスクが高まってしまいます。

 

めちゃくちゃ問題集は出回っているのに合格者が増えない理由の一つでもあります。

 

❏試験分析結果の重要ポイント①❏
「問題だけを解いて、解答をちょろっと学習するだけでは合格はない」

 

※この傾向は難易度が上がるほど顕著と言えます。(電験2種<<電験1種)

 

参考情報
「最初はどんな問題集を使えばいいの?」

「どの問題集を使って、どう勉強を進めていけばよいか」という質問には

【電験体験記】申込日から勉強開始して4科目合格した話 - 電験合格からやりたい仕事に就く

の記事で回答しました。


問題集をかれこれ約50冊を調査した結果も入れこんだので約10000文字の教科書のような体験談です。


結論として、やっぱり使いやすいのは「みんなが欲しかった!電験三種 教科書&問題集シリーズ」。

問題集をどのように使ったかがわかる実際の体験談は役立つはず。

スマートニュース、Googleオススメ記事になりました。少しは価値がある情報だと思います。(日頃、コメント等を下さり、指導して下さる皆さまのおかげです。今後も後世にいい記事を残していきたいと思います。)

 

最良の問題集が知りたい

現在、電験の問題集と参考書は多く存在します。

受験生にとってはありがたい環境になったと言えるでしょう。

しかし、同時に注意すべき問題も発生しました。

 

【発生した問題】
「大量の問題集と参考書の中には、単品で使用してはいけない問題集・参考書がある」

※恐らく著者は、電験をあまり研究していないと思われる。

 

自分は電験を受験し続けて、多くの失敗と成功を経験してきました。

 

その経験を踏まえて

「最良の問題集の条件」をお伝えします。

 

問題集を選ぶ際の必要条件とは【点に繋がるもの】

点が取れる最良の問題集には条件が存在します。

大きく分けると、3つのポイントに絞ることができます。


※いずれのポイントが欠けていても、リスクがあるので注意が必要です。

 

ポイント①「問題数が多いこと」

ポイント②「解説が充実していて、対応力が身に付くこと」


ポイント③「過去問を抜けなく知れること」

 

これらを深堀りすると、色々見えてくるものがあります。

 

最良の問題集の条件①
「問題数が多いこと」

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電験には下記の特徴があります。


・全く同じ問題がほぼ出題されない
・計算問題が多く出題される


つまり、危険物取扱者やボイラー取扱者の試験のように、過去問を覚えていれば合格できるという試験ではないことに注意しなくてはいけない。


試験本番での対応力を身に付けなくては「合格」の二文字は見えてこない。


そのため、一部の天才を除く、多くの人は大量に問題を解く必要があると言えます。電験を受験し続けている人にとっては、耳の痛い話だろう。

 

最良の問題集の条件②
「解説が充実していること」

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過去問と全く同じ問題が出題されない以上、過去問を解けるだけでは心細い。

例として挙げて説明します。

「ぺルトン水車の問題」が過去に出題されていたとします。

翌年以降は同じ水力発電の問題であったとしても、「ぺルトン水車の問題以外の問題」が出題されている。(もっとイヤラシイのは、微妙に問う質問が変わっていて、過去の知識だけでは正解できない問題も含まれていたりする)

電験1種なんかは、過去問題を全て解けるようになりって解説も全て理解して、ようやく7割ぐらい正解できるような問題設定されている。



解説を理解していない分、減点され、不合格になってしまうケースを山ほど見てきた。

 

最良の問題集の条件③
「過去出題された問題を漏れなく知れること」

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「過去に出題された問題を知ること」は非常に重要である。

 

「どの分野が出題され、どんな質問形式であるか」をきちんと理解した上で、勉強することが合格への近道であるためだ。


試験本番に初見で解ける問題などほぼないと思っておいた方がいいくらいである。


また電験1種と2種で、問われる問題の質が違ことに気付いている方はいるだろうか。また詳しいことは別の機会で紹介するが、時間は有限であるため、必須な範囲をまずは勉強しよう。


こういったことからも、網羅的に問題をインプットしておくことは重要なのである。

 

注意したい問題集・参考書

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 「1冊(300ページ程度)の中に4教科記載されていて、問題数の少ない問題集・参考書」が該当する。図書名は伏せるが、圧倒的に問題数が少ないものがある。

 

その1冊だけではほぼ合格できない。というより、確実に合格できない。

 


基礎である公式をまとめた本という位置づけで持っておくことはいいが、決して1冊で済むからという理由で試験に挑むのは危険である。

 

うたい文句に騙されて後悔した人を何人も知っている。

 

 

 

 

以上の条件から自分は「電験模範回答集が必須だ」という考えを持っている。電験の経験が浅い方はご存じないかもしれない。

 

図書の外観は下記の写真の通り。

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電験模範回答集というの特徴を解説するので参考にして頂ければと思う。

 

電験模範解答集
(過去問5年分まとめ)

 この問題集&解説集には下記の優れた特徴がある。

【優れた特徴】

①過去5年間分の問題と詳細解説で勉強できる
(出題傾向も把握することができる)

②解答の書き方を学ぶことができる

③来年以降、出題される可能性がある参考情報を得ることができる


④値段が分量・質を考慮しても安価

 

【留意すべき点】

 
①電気書院からの出版であること

②電力会社やメーカーで大量購入している実績がある※

 

【自分からのコメント】
過去5年間分の実際に出題された問題がまとめられた王道の問題集である。

1次試験だけではなく、2次試験も納めれているのが嬉しい。ページ数は500ページ。解答も十分すぎるほどに記載されている。

さらに、この模範解答集の良い点は、解説が詳細に記載されていることに加え、参考情報がそのまま試験に出題されるという点である。



何度も繰り返し、網羅的に勉強しよう。暇があれば、参考情報を必ず読む。これを行うことで間違いなく、2種までは確実に合格できる。(1種合格のためには、1冊では足りなかった)

ちなみに自分は電験1種用を4冊所持している。(今年2冊購入)

 

※某メーカーを訪れた際に書庫に寄ったことがあるのだが「電験模範解答集」が大量に収納されていた。また、電力会社も同様であった。特に工場や電力会社の発電所は「電気主任技術者が必要不可欠」であるため、業務上受験という形態で資格合格が義務付けされていることもあるそうだ。大量に合格者を出している会社が採用している「電験模範解答集を使わない手はない」と自分は伝えるようにしている。

 

販売先のまとめ
【口コミをチェックするのもアリ】

❑公式Amazon販売リンク❑

「電験1種用」

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「電験2種用」

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「電験3種用」

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10年分をまとめた模範解答集というのもある
(平成15年~24年まとめ)

電験2種以上は難易度が非常に高い。

電験二次試験プロジェクト(電験1種2種二次試験の過去問超解説PROJECT|合格の鍵は高頻度のインプットにある - 電験合格からやりたい仕事に就く)でもお伝えしているが

 

電験2種以上は平成10年代を解くことをオススメしている。

その理由としては、この年代から類似問題が出題される傾向がある上に、この年代は広く浅い問題が多いので、解説を読むことで平成後半の問題が解けることが多いのだ。


ちなみにこの図書は自分は持っていない。
なぜなら、すべて5年間分で購入してしまっているからだ。2倍費用をかけてしまっているのである。(何故、ここまで電験をやるのかというと、ただ好きなだけだ。この先も分析し続ける人になる)

 

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「電験1種用(2種受験者に推奨)」

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※平成24年から平成15年までの10年間の「電験第1種一次試験・二次試験」の全問題と解答・解説が書かれている。

 

実際、模範解答集を活用してみた

読者の力になるべく、平成12年、13年、14年、15年という極めて重要な4年間分を解説したので読んで頂ければと思う。(現在11年分を解説中だ)


めちゃくちゃ力が付くと考えている。


昨年、電験1種二次試験では「接地網問題」が出題されて話題になったが、実は電験2種の平成中盤に出題されていた。ここの経験があれば、簡単に解くことができた。つまり何が言いたいかというと、電験1種は電験2種の問題も全て解いておくのが理想だということだ。

まとめ 

以上「最後の仕上げに使うべき電験問題集【結論:点が取れる問題集がいい】」の記事になります。


模範問題集の解説は年々わかりやすくなっていて、教科書がわりに使えるほどです。もはや必須ともいえる問題集でしょう。

仕事柄、電気関係の調べものをすることがありますが、社会人となってもなお、模範解答集を使っています。

電気関係の仕事をしていくのであれば、今日紹介した問題集は持っておくと、役に立つでしょう。

既に問題集を持っているにも関わらず、合格できない人もいます。自分のように、解いている問題数が少ない可能性があるので、自己分析してみて下さい。解く模範解答集を増やし、来年に備えましょう。

 

追加情報
電験第1種9年間模範解答集の販売先

上述の電験体験記で掲載していた問題集がAmazonにありましたので、お伝えします。


どこで売っているのか?という質問を受けて、色々調査をしましたが、ネットにしか売っていないです。


大学の図書館にあるかないか・・というレベルでしょう。

 

(譲り受けについては・・大変申し訳ないですが、よく使用する資料でもあるのでお断りしています。ご容赦頂けると大変有り難いです)

 

電験の出題傾向から10年以上前の過去問題がよく出題されることもわかっているので、平成7年~の問題は希少価値の高い問題集と言えるでしょう。


解説も大量に掲載されているのでわかりやすい。自分はたまたま実家にあったので、助かっています。


問題数が9年間分なので量は多いものの、値段が約4倍違うというのが唯一のデメリット。 

 

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 Amazonのホームページで詳細を見る 
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【特記事項】

①平成7年~といった貴重な問題を確認することができる。

(来年以降の試験で出題される可能性が高い問題集)

②解答解説が豊富

③値段が高いので、手を出しにくい 

 

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【改定履歴】
①【H30.12.  1追記】電験1種問題集2019年度版の発売日を追加。
②【H30.11.28追記】記事を見やすく修正。参考情報の追加。
③【H31.  1.29追記】記事を見やすく修正。
④【H31.  2.13追記】オススメ問題集を追加
⑤【2019.7.7追記】  オススメ参考書と問題集の記事情報を追加