お疲れ様です。
今日は 「有効電力と無効電力」といった電験を学習する上でも難易度の高い知識を解説します。
電験3種の中でも難易度の高い問題を解いていくと「・・・よくわからないな」となるでしょう。
ここを解消する記事です。
本題に入る前に、簡単な自己紹介をしておきますね。
電験を徹底的に研究している桜庭裕介です。
どのくらい研究してきたかというと・・・
・電験1種の過去問を約20年間分(昭和分を入れるともっと)
・電験2種を約20年間分
・電験3種は約15年間分
現在の手掛けている仕事はというと・・・
・出版社雑誌記事の年間連載
・電験を教える仕事
・電験の電子書籍
今年の試験を的中させることができたので、来年の準備をしつつ、電験二次試験プロジェクトの運営と雑誌連載を今は頑張っています。
有効電力と無効電力の意味を理解しているか
【2019年6月10日追記】
より分かりやすく内容を充実化させました。
【2019年7月3日追記】
記事にベクトル図を追加
「有効電力・無効電力・皮相電力」
「電力」には、三種類あることはご存じだろうか。
「有効電力」「無効電力」、そして、大元の「皮相電力」である。
「有効電力」とは・・・
機器を動かすために必要となるエネルギーのことだ。
「無効電力」とは・・・
動力にはなり得ないエネルギーであり、コイルやコンデンサで蓄積されては電源に戻るといったエネルギーのことだ。
これらをまとめたエネルギーが「皮相電力」である。
実のところ、これらを正しく説明することは難易度が高い。
特に、無効電力を正しく説明できる人は少ない。
さらに、送電系統を例に説明するとなると、技術者であっても説明できない人が多い。
インターネットや問題集を探しても、概要程度しか記載されていない。
技術者として事象説明、事故等の原因究明をする際には情報量が足りなかった。とても時間はかかったが、海外の教科書、サイト、論文を調べることで理解を深めることができた。
この成果については、分量が多い上に難易度が高いのでNOTEにまとめた。
無料部分でも、十分知識は習得できる。
電験において無効電力の本質を理解しておくことは、かなり大きなメリットになる。特に多くの問題に関連するので、学ぶ価値が高い。
【2019年4月19日追記】
要望に応え「電験学習者にどういったメリットがあるか」「色々な問題に関連する話」といった内容も追加して無料掲載中。
電験にも「有効電力と無効電力」は出題されるのか
過去、電験3種のみならず、2種や1種においても「有効電力と無効電力」の知識は問われてきた。
特に難易度が上がるにつれ、送電系統に絡んだ問題として出題されてきた。
例として挙げるのであれば
「送電全体のシステムは発電機や調相設備によって、有効電力、無効電力のコントロールをしていることを具体的に答える問題」
「発電機が脱調した際の系統に与える影響」
電験の二次試験ではこれらの質問に対し、具体的に説明しきらなくてはいけないので、きちんと理解しておかないと、十分な回答を各書くことができない。
そのため、一読するだけでも、参考になる資料だと思う。
参考情報
電気関係の資料というのは、海外の論文やサイトにも大量に存在することを知っておくと得をする。
分かりやすいように工夫しているサイトも多くあって参考になった。時間があるときに一度検索してみると面白いだろう。息抜きになるし、記憶に残りやすい。
適宜紹介していくのでお楽しみに。
まとめ
以上が「有効電力と無効電力の意味」の記事となります。
有効電力と無効電力を学ぶことは送電系統の運用を理解するためのスタートになります。電験3種だけではなく、それ以上の資格においても必要な知識となりますので、時間があるときにしっかりと理解しておくと、今後役立つと思います。
合格に向け、共に頑張っていきましょう。
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