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実際に感じた「電験の価値」と自分の「選択」【仕事に困らない資格が電験】

お疲れ様です。


今日は
自分が実際に感じた電験の価値といった話をします。


本題に入る前に、簡単な自己紹介をしておきますね。



電験を徹底的に研究している桜庭裕介です。

 

どのくらい電験を研究してきたかというと・・・

・電験1種の過去問を約20年間分(昭和分を入れるともっと)

・電験2種を約20年間分

・電験3種は約15年間分


現在の手掛けている仕事はというと・・・

・出版社雑誌記事の年間連載

・電験を教える仕事

・電験の電子書籍

 

今年の試験を的中させることができたので

現在は来年の準備をしつつ、電験二次試験プロジェクトの運営と雑誌連載を頑張っています。

 

それでは本題に入ります。


【改定履歴】

①2019年2月7日 わかりやすいよう文章修正
②2019年8月15日 追記

電験の価値は高い

「電験の価値」は日常だと、気が付かないものですがめちゃくちゃ価値の高いものです。

 

持っているだけで、応募できる求人が倍以上になるほどの影響力があります

 

電験3種は高校生が取る資格だから・・・と甘く考えていたら、30歳を過ぎて脳が退化し始める時期に大きな後悔をすることになります。


高校や大学を卒業して10年もすると、難しい数学の計算ができなくなっていたりします。

その時に電験を取ろうとするとめちゃくちゃ苦労するので、取れるとき、挑戦できるときに合格しておきましょう。

 

・・・そもそも電験という資格を知らない方もいるかと思いますので、簡単に説明します。(今や、文系の方が社会人になって、挑戦する資格でもあります。)

 

「電験」とは何の略!?⇒「電気主任技術者」の略です

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言葉の意味は理解できたかと思いますので、もう少し踏み込んだ話をします。

 

質問:電験と一言に言っても、種類があることをご存じでしょうか??

 

結構間違えている方がいるので、質問してみました。


もし、電気系のエンジニアを志すのであれば、知っておくべき知識なので確認しておきましょう。


これから、どの電験を狙うかによって、勉強方法と必要時間が大きく変わってくるからです。

 

「電気主任技術者」は3種類ある

電気主任技術者という資格は「取り扱う電圧と出力」に基づき、下記の三種類に分かれています。

①第一種電気主任技術者

②第二種電気主任技術者

③第三種電気主任技術者

 

①第一種電気主任技術者

すべての電機工作物について、電気的設備の工事、維持及び運用に関する保安監督を行うことができる。

②第二種電気主任技術者

170,000V未満の電気工作物について、電気的設備の工事、維持及び運用に関する保安監督を行うことができる。


③第三種電気主任技術者
50,000V未満の電気工作物(出力5,000kW以上の発電所を除く)
について、電気的設備の工事、維持及び運用に関する保安監督を行うことができる。

 

このあたりの定義は電験の試験で出題されるほど重要なので覚えておきましょう。

 

参考 「電気工事士」の分類

電験=「電気工事士」と間違えている方もまた結構いるので注意です。(もし、間違えて発言をしてしまっているようでしたら、次に発言する際、シレっとしておくのがいいでしょう)

せっかくの機会なので、電気工事士にも種類があるので覚えておこう。電気工事士は2種類だ。

①第一種電気工事士

第二種電気工事士

 


①第一種電気工事士について

第二種電気工事士の範囲に加え、最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどの工事に従事できる。

②第二種電気工事士について
600ボルト以下どの受電設備の工事に従事できる。

 

電験と電工の比較

・・・ここで電験の価値に気が付くと思う。


電気主任技術者と電気工事士を比較すると

「保安監督ができるか否か」という違いがあるのだ。


このあたりをよく確認してから資格取得を目指さないと大変なことになる。

実務において、資格を持っていないのに業務を行ってしまった場合、大変な罰則を受けることになるので注意しておきたい。

※工場等のプラントに駐在していて、こういった失態を犯すと駐在事務所ごと撤退も十分ありうる。


電験の価値をもっと分かりやすく具体的にお伝えするためにもう少し深堀しよう。世の中から見る「電験の価値」について、実際の現場で感じたことも交えて紹介する。

 

世の中の「電験の価値」

資格取得を目指して勉強する以上、人間なので資格の価値が気になる。


教養を身に付けることは素晴らしいことだが、その対価として大量の時間を使用するのだ。電験三種合格を目指すためには、休日20日分を確実に超える時間が必要である。


疲れたり、挫折した時、「電験の価値」を知っておくだけでも頑張れるものだ。知っておいて損はない。


百聞は一見にしかず。


「転職サイトを見て欲しい。その価値に驚く。」

 

転職サイトを覗く

転職サイトへの登録が必要なるので、代わりにチェックしてきた。


募集要項に「第三種電気主任技術者がある企業が大量にあった。そして、、、給与が年収400万円~600万円の企業がいくつかあった。ちなみにこの企業、基本給だけであることを明示した。


なんと定年退職を迎えた人でも可能と記載されている会社もある。資格を持った人が在中することに意味があるのだ。


詳細を確認すると
「現場に出向いてもいいが、基本は作業監督者として指導することがメインな仕事」とのことだった。


全企業を確認できているわけではないが、少なくても大手企業ではそういった役割。現場作業を行い、ケガ等で長期不在になってしまう方が問題となるためだろう。


具体的な企業名は伏せるが、ビルメンテナンス企業で調べてみた。

・交代勤務あり(調整可能)
・夜勤手当
・交代勤務手当
・その他交通費の手当
・年収600万円
・残業ほぼなし


もちろん、昼間帯だけの勤務にするといった調整も可能だろう。

これがどれだけ恵まれた待遇であることは、転職業界を知っている人ならば、すぐに理解できるだろう。


転職業界を経験すると分かるが
企業は基本的に「資格がない人間」「経験がない人間」「年齢が高い人間」にはかなり冷たい。


例えば「30歳」の方が未経験のSEやプログラマーを目指すとする。


何かその業務に特記したものがないと、簡単に断られる、もしくは異なる職種をオススメされてしまう。


もし、それでも粘り続けるようだったら、本当に門前払いされてしまうので注意だ。(転職フェアで自分は嫌な思いをした経験がある。)

 

 

そういった転職環境がある中で、30代40代でも転職を可能にする電験の価値は高い。

 

自分の選択

自分には目標がある。

将来「ビルメンテナンス」や「電気設備メンテナンス」といった仕事をしていきたい。現場も知っている電験の講師でもあり続けたい。


今後、災害対策が必須な電気設備、老朽化した電気設備をリプレースしていくといった社会の中で、貢献したいと考えている。


「第2種電気主任技術者(電験2種)」の資格があれば、大抵の仕事に就くことができる。


電験の価値は転職サイトに登録しただけでも十分に確認することができた。自分の価値診断も行ってみたが、電験の有無だけで年収に大きな差が生じることがわかった。


勉強を頑張る自分を後押しする理由としては十分すぎるだろう。

 

追記「電験三種の勉強方法をまとめて欲しい」

2019年3月25日追記。
下記の依頼を受けました。

「問題集を解いても、全然合格できる気がしない。」
「そもそも量が多すぎて、困っている。」


そこで、電験の勉強法を分かりやすい形で記事にすることにしました。


簡単に概要をお伝えすると
下記の3項目に整理することができると考えている。

1.全体の母数を押さえる
2.試験に出題されやすい分野から勉強する
3.日頃、負担がない軽い勉強をする


「こんなことはわかっている!出題されやすい分野が分からなくて困っているんだ!」という方のために、さらに踏み込んだ資料を作成した。


「第3種電気主任技術者試験攻略手順」という電子書籍


勉強方法に加え、自分の経験をかなり入れ込んでいる。


第3種電気主任技術者試験攻略手順の「特記事項」

【POINT①】母数チェックできる

勉強すべき母数についてもリストアップしているので、リストに現在の勉強状況をレ点チェックしよう。それだけでも、勉強の抜けを抑えることができる。


【POINT②】つまづく分野を早期に発見できるので計画的にケアできる

勉強していない分野は今後「いつ勉強するのか」がわかるように、日付を書いてしまおう。苦手な分野でも1ヶ月あれば、十分改善できるはずだ。


【POINT③】点を取れる

電験は特殊な試験で、一つの分野だけでは獲得可能な得点は限られている。このあたりを逆手に取り、どう勉強していけばいいか分かるようにしてある。

 

まとめ

以上「実際に感じた「電験の価値」と自分の「選択」」となります。

 

電験の価値を疑いたくなったら「電験」でネット検索してみよう。多くの情報があり、あなたを勇気づけてくれるはずだ。


もし、電験を受けるのであれば、下の記事が役に立つはずだ。知識を一気に習得できる。

 

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